経営ニュース

京都税理士法人が発行する、経営にまつわる税務情報を発言いたします。

リースと言っても色々です2017.08.29

リースと言っても色々です

●リース取引とは?
 リース取引には、ファイナンスリースとオペレーティングリースがあります。
ファイナンスリースとは、貸し手が借り手のために資金を出して資産を購入し、借り手に貸与すると言う仕組みで、資金を融通すると言う意味で、ファイナンス(金融)と呼ばれています。一般的にリースと言うと、このファイナンスリースを指します。
 一方オペレーティングリースとは、貸し手が持っている資産を期間を定めて貸与すると言う、基本的には長期レンタルシステムです。ですからオペレーティングリースの経理処理は、原則リース料支払い時の賃借料です。代表的な例が、レバレッジドリースと言われ節税商品として売りに出されている、航空機のリース取引です。

●ファイナンスリースとは
 ファイナンスリースには、所有権移転ファイナンスリ-スと所有権移転外ファイナンスリースがあります。所有権が最終的に借り手に移るかどうかで判断します。
 所有権移転ファイナンスリースは、最終的に所有権が借り手に移りますから、経理処理は固定資産の購入と同じ扱いとなります。

●所有権移転外ファイナンスリース
 現在組まれているリース取引の多くは、所有権移転外ファイナンスリースです。
その内容は、契約終了後も所有権は借り手に移らず、契約期間中の解約が認められず、解約する場合は残債を全て支払うと言うものです。

● 経理処理は選択制
 従来このリースの経理処理は、リース料支払い時の賃借料処理でした。しかし、「中途解約が認められず残債は解約時に全て支払う契約は、契約時に多額の負債を簿外処理していることとなるので、会計上いかがなものか」との指摘を受け、税務上も平成19年の税制改正で、所有権移転外ファイナンスリースは原則資産の購入となり、償却はリース期間定額法での均等償却となりました。
 但し中小零細企業の事務負担を軽減すると言うことで、税務上は従来通りの処理も認めております。

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